1)分類
分子(いくつかの非金属の原子が共有結合してできた粒子)からなる物質には次のようなものがある。
① 無機物(炭素C以外の元素が主になる物質)
単体(1種類の元素からなる物質)
単原子分子 希ガス(He、Ne、Ar、Kr、Xe、Rn) 。 二原子分子 H2、N2、O2、ハロゲン(F2、Cl2、Br2、I2)など 。 多原子分子 O3、P4、S8など。 。 |
化合物(2種類以上の元素からなる物質)
水素化合物(水素Hとの化合物) 例) アンモニアNH3、水H2O、硫化水素H2S、ハロゲン化水素(HF、HCl、HBr、HI)など。 (ハロゲン化水素はそれぞれフッ化水素、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素という) 酸化物(酸素Oとの化合物) 例) 炭素の酸化物 (二酸化炭素CO2、一酸化炭素CO)、 これらの物質は炭素を含むが習慣として無機物として分類している。 窒素の酸化物 (二酸化窒素NO2、一酸化窒素NO) 硫黄の酸化物 (二酸化硫黄SO2、三酸化硫黄SO3) など。
酸(「~酸」といわれるもの) 例) 硝酸HNO3、硫酸H2SO4、リン酸H2SO3 など。 (化学式は「~イオンにH+をイオン結合のときと同じようにすれば良い。 あくまでも化学式の作り方で、イオン結合ではない。)
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②有機物(炭素が主になる物質。全て化合物)
炭化水素(炭素Cと水素Hからなる物質。)
例)
アルコールやカルボン酸
分子中にOH(ヒドロキシ基という)をもつ有機物を総称してアルコール、COOH(カルボキシ基という)をもつ有機物を総称してカルボン酸という。
例)
③高分子化合物
小さな分子が次々と結合してできた大きな化合物を高分子化合物という。この小さな分子を単量体(モノマー)、でき
た大きな分子を重合体(ポリマー)という。また、多数の単量体が結合する反応を重合という。重合には付加重合と
縮合重合がある。これらの高分子は、合成樹脂(プラスチック)、合成繊維(化学繊維)として用いられている。
付加重合・・・エチレンや塩化ビニルのように炭素間の二重結合が切れ、連続的に重合する。
縮合重合・・・2つの単量体分子間から水のような簡単な分子がとれる反応を縮合という。縮合を繰り返しながら重合を繰り返すことを縮合重合という。