EPR相関とは、量子論において、「互いに相関する2つの粒子は、どんなに離れていても影響し合う」という現象のことです。
また、その現象が起きている量子状態のことを「量子もつれ」といいます。
量子もつれにおいては、2つの粒子は密接に相関して、1つの量子状態を共有しています。
1つの粒子は、もう一方の粒子の状態を常に知っていて、一方の粒子の状態を測定すると、もう一方の状態も同時に定まります。
EPR相関は、実験によって確認された事実です。
しかし、空間を超越した現象であるため、空間そのものの存在を否定することになってしまいます。
したがって、これは光速を超えた世界での話となります。
さらにこの不思議な現象は、距離だけではなく、時間的に離れている粒子についても同様に起きるといいます。
オーストラリアの量子物理学者S. Jay Olson氏によれば、「ある量子状態を途中の時間を飛ばして、未来に送ることが可能だ」というのです。
このような量子論に対して、相対性理論では空間が存在し、光速を超えられないことが前提となっています。
そのため、量子論と相対性理論は両立しえないのです。
しかし、それらは互いに批判をすべきではありません。
なぜなら、見ている世界が違うからです。
量子論は「時空を越えた世界」の事実を言っているのであり、相対性理論は「時空の世界」の事実を言っているのです。
EPR相関が知られる以前は、情報が伝わるためには時間を要すると考えられてきました。
事実、電話や無線、インターネットなどは、わずかではあっても時間を要するのです。
しかし、時空を超えた領域では、情報は瞬時に伝わってしまいます。
例えば、人の思いは、時空を超えた無形世界に属しているため、瞬時に伝えられます。
もし予感のような、何か感じることがあったら、それには注意したほうが良いでしょう。
誰かの重要なメッセージかも知れません。