ヘルツの電磁波の確認実験について解説

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 ヘルツ(Heinrich Rudolf Hertz 1857/2/22-1894/1/1)は開回路の両端にとりつけた二本の金属棒の間に小さな隙間(ギャップ)を設け、そこで火花放電させ、離れた部屋に置いた受信リングの隙間にも同時に小さな火花が発生することを見出した(即ち電波を受信した)のです。
この実験はマクスウェルが理論的に予測した電磁波の存在を実験的に確認したものでした。

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火花放電発生装置として(Heinrich Daniel Ruhmkorff)が発明したRuhmkorffコイル(spark generator)(誘導コイルに電磁スイッチ(インターラプタ))を使用して高い電圧の振動電気を発生させて、その出力を先端に大きな球(蓄電球)が付いた1メートルの導線を2個対にしたダイポールアンテナに接続したものです。この回路が振動電気と共振することで電磁波を放射させるものです。そのときの発生周波数は60MHzから500MHzと推定されています。