地球の磁気により地球上に生じる磁場(磁界)を総称して地磁気(ちじき Earth’s magnetic field)といいます。方位磁石(コンパス)が地球の南北を指すのは、地球の北極に磁気的にS極、南極に磁気的にN極があり、その極から発する磁場が気球を覆っているからですが、地球に磁場がある理由を説明する明確な理論はなく、『ダイナモ理論』が有力であるとされています。
ダイナモ理論
地球の核は高温の流体で、電気を通す性質を持つと考えられていて、電気を通す性質を持つ流体が磁場の中を移動すると電磁誘導により電圧が発生(起電力)しそれによって電流が流れ、電流が磁場を作ることになります。
最初に僅かな磁場があると、その磁場によって電圧が発生し、電流が流れ、その電流が磁場を作り、この磁場が最初にあった磁場と同じ方向のものになるならば、このサイクルによって磁場は増大しある値で維持されることになります。