電荷を持つ物質は真空中に電界(でんかいelectric field)を作る性質があります、電界は有限な速度(光の速度)で伝わり、その電界の中に電荷が入ると電荷に力が及ぼされます。これが電気力です。電界とはこの電気力が伝わる所(空間)をいいます。
冬になると衣服がこすれて身体にまとわりついたり、火花が発生したりします。これらは静電気として身近に経験する現象です。
電界の性質はクーロンの法則で説明されます。
電気力(クーロン力)は電界によって伝わる作用で、電荷と電荷の間で作用し、プラスとマイナスと異なる電荷間には引き合う力が働き、プラスどうし、マイナスどうしの電荷間には反発する力が働きます。
「ある電荷」が「もう一つの他の電荷(q)」に及ぼす力の強さ(F)は「もう一つの他の電荷(q)」の場所と電荷の量(q)によって異なりますが、その力の強さ(F)を電荷の量(q)で割ったものを「ある電荷」によって生じた電界(E)といいます。
逆に、ある場所の電界(E)の大きさが解かれば、そこに任意の電荷(q)を置いた場合に、任意の電荷に及ぼされる力(F)を計算できるようになります。
電界E = F/q
電荷に及ぼされる力F = E×q