屁について真面目に解説してみる

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屁とは

屁の成分は、60-70パーセントが口で吸い込んだ空気で,30-40パーセントは腸にいる細菌によって作られるガスからなる。1日平均5-20回,量は1-2リットルと報告されている。しかしこれは個人差や食べ物の違いで一定ではない。でんぷんが豊富なサツマイモやゴボウやキャベツのように繊維(せんい)の多いものは量を増やす。

屁の成分は、窒素、酸素、水素、二酸化炭素、メタンという気体だが,99%を占めるこれらのガスはにおいがないという。あの独特なにおいは、わずか1%以下のガスであるアンモニア、硫化水素、インドール、スカトール。これらのガスは、大腸の中の細菌が、タンパク質を分解するときに生まれる。おもしろいのがインドール。うんと薄めると香水の原料になるとか。

大腸の中には100種類、100兆個もの細菌がおり、特に、豆類や肉類などタンパク質の豊富なものは、くさい屁の原因になる。

屁の音

肛門の筋肉は便が漏れないようにがんばっている。便が出るときは大きく開き、屁が出るときは少し開く。肛門をガスが勢いよく通ると、粘膜が振動して音が出る。ガスの通過スピードと出る量で音の強弱や高低が違う。

お年寄りは肛門の筋肉がよわくなり,屁をがまんしようとしてもできない。お年寄りで屁の回数が増えるのはそのためだ。

屁をためないこつ

屁が出過ぎて困るひとがおります。腸内に屁を溜めないためには、規則正しい生活が不可欠なよう。

朝に散歩や体操などの運動をし,朝食をしっかりとる。夜はあまり食べずに,疲れを風呂で落として寝る。胃腸が働かない夜に多量の食事をとると屁が溜まる。

また,食べ物をよく噛んで食べることが大事。早食いすると,多量の空気を飲み込んでしまい,屁を誘発する。この空気を多量に飲み込む呑気症は,歯の噛み合わせが悪い人にも起こりやすい症状だが,現代病とも考えられる。

他に考えられる原因は屁に悩み過ぎてそれがストレスとなり,腸に影響が出ている。ストレスにより,腸が敏感になり,腸けいれんを起こし,正しく機能しない状態になる。これが原因の場合は,解決法はリラックスすること。睡眠を十分にとり,朝に排便をすませ,散歩をしてみるなど,心身ともに健康に。