交流電圧又は電流の値のは変化しているので、その大きさを表現する方法として実効値(effective value)での表現方法があります。
それは直流の電圧と電流を供給したときに発生する電力と交流の電圧と電流を供給したときに発生する電力(平均電力)が同じ値になるようにしたものを実効値といい、交流電気に関する測定や計算に使用される電圧・電流は、普通は実効値で表現されています。
交流電気の電圧と電流の瞬時値をe(t),i(t),最高値をEm,Im,として電力の瞬時値p(t)を計算し、半周期(T/2)を積分したものを平均すると交流の平均電力が得られます。それは、最大値の積の半分で、それぞれの最大値を2の平方根で割ったものの積に等しくなります。そこで、電圧と電流の最大値を2の平方根で割ったもので表示すれば、交流電力の計算において、直流と同様に表現することが出来ます。