コイルを作るには電線(鉄線または銅線)を鉄または型枠などに巻きつけるのですが、鉄に直接電線を巻くと電流が鉄の方に流れてしまい電線に流れる量が減少します。そこで、鉄と電線の間に電気を通さないもの(絶縁物 紙等)を挟む(絶縁する)必要があります。更に、電線を緻密に巻くと電線が隣の電線に接触して電流が電線の中を順序良く流れなくなります。そこで、電線と電線の間にも絶縁物を挟まなくてはなりませんが、これには電線を絶縁物で包むのが良い方法です。具体的には電線に糸(綿糸等)を巻きつけたもの(綿巻絶縁電線等)が当時使用されたようです。
棒状電磁石
芯になる鉄棒(鉄心)の絶縁電線を巻いたもので、1重巻きから重ね巻きのものもあります。
馬蹄形(U字型)電磁石
棒状電磁石よりも吸引力を強くした電磁石です。